〜クリニックへ行く〜

 オレが鬱だというコトは、クリニックへ行く少し前まで親には内緒にしていました。そして、いじめや自殺未遂のコトも隠していました。
 弱いくせにプライドが高く、完璧主義者であるため、わかっていてもなかなか自分の弱い部分を人に話すコトはできませんでした。
 親に話せば必ず悲しむし、迷惑をかけるコトはわかっていたし、キッカケはあったけれど1歩踏み込むコトがとってもムズカシイんです。
 それでも自分さえ我慢していれば良い。話さずに済めば良い。知らなくても良いコトだって世の中あるんだと自分を抑えこんでいました。
 学生時代はそれでも良かったんです。学校は休んでも自分のせいになるだけであって、他の人に迷惑をかけるコトはすくないから。どうしても鬱なら休んでしまえば良い。逃げ道がありました。
 しかし、会社へ行くようになると簡単には休めません。思っている以上に「責任」というものがのしかかります。休むコトで会社の沢山の人達に迷惑かけるコトになります。そう簡単に休むコトはできません。新入社員であっても、そのコトにかわりありません。
 会社へ入ったとたんに、その「責任」という鎖で縛られて、逃げ道が塞がれたという感覚がものすごくありました。そのため、鬱も激しくなり、仕事(研修)もマトモにできません。でも会社は辞めたくない。会社が嫌いなわけじゃないので。
 どうにかして会社を続けなければという気持ちから、親ともちゃんと話をして、とりあえず薬で抑えられるのならそれでも良いって気持ちでクリニックへ行くコトにしました。
 やはり、精神的な治療というと、「世間体」が気になるものですが、なにかキッカケがあれば勢いで治療へ行けるものです。オレは「会社を辞めたくない」というキッカケです。
 しかし、行ってみればそれほど気にするコトもないものです。診察して、薬をもらって・・・・
風邪などの普通の治療となんら変わりないように思えました。治療の方法が少し特殊で、時間もかかるというだけです。
 カウンセリングなども必要かと思うので、これもまた、一種の対人関係の問題は出てくるかもしれません。ドクターやカウンセラーをどれだけ信頼するか、信頼できるのかが重要だと思うのです。人の好き嫌いがあるように、ドクターやカウンセラーの好き嫌いもあるかと思います。
 やはりはじめが重要だと思います。合わない相手と治療をしていっても、逆に悪化するかもしれません。はじめから良いドクター、カウンセラーに出会うのはムズカシイかもしれませんが、最近ではクリニックなども沢山できているので、1つの場所にこだわらず、自分なりの居場所を探すコトも大切だと思うのです。
 治療には、相手からだけでなく、自分からの「努力」も少なからず必要だとオレは思います。

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